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「頭皮が硬いと、髪にも良くないと聞いたことがある」

「頭皮マッサージをしてみたいけど、どうやればいいの?」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

私が頭皮マッサージを意識するようになったきっかけは、いつもお願いしている美容師さんのひと言でした。

その美容師さんはご自身でも頭皮マッサージを続けていて、髪や頭皮だけでなく、顔まわりにも変化を感じているそうです。実際に私から見ても同世代とは思えないほど髪も肌もハリがあって、うらやましいほど若々しく見えます。

頭皮マッサージをお客さんにもすすめていて、「始めた方は少しずつ変わっていくように見えますよ」と話していました。

美容室で頭皮ケアについて相談する女性

もちろんこれは美容師さん個人の実感ですし、すべての人に同じ変化が起こるとは限りません。

それでも毎日たくさんの髪と頭皮に触れているプロの言葉には説得力がありますし、何よりその方の若々しい姿は「私もやってみたい!」と思わせるのに十分すぎる理由でした。

そこで、頭皮マッサージにはどのようなよさがあるのか、正しいやり方や続けるコツ、髪やフェイスラインとの関係について、私自身でもあらためて調べてみました。

頭皮マッサージは、特別な道具がなくても始められます。

毎日きっちり行わなくても、シャンプーのついでに30秒からで大丈夫。

この記事では50代から気軽に取り入れられる頭皮マッサージのやり方と、無理なく続けるコツをご紹介します。

「続けるとどうなるの?」「フェイスラインにも関係があるの?」という気になる疑問も、一緒に見ていきましょう。

50代から頭皮マッサージを始めたい理由

50代になると、以前より髪が細くなったりトップがふんわりしにくくなったりと、さまざまな変化を感じるようになります。

髪ばかりに目が向きがちですが、髪が生えている頭皮も乾燥したり、つっぱったように感じたりすることがあります。

そこで取り入れやすいのが、頭皮マッサージです。

頭皮へやさしく触れる時間を作ると、次のようなよさがあります。

  • 頭がじんわり温まり、気持ちよく感じる
  • 頭まわりがすっきりしたように感じる
  • 頭皮の乾燥や赤みなどに気づきやすくなる
  • シャンプーや育毛剤を使う時間が、頭皮をいたわる時間になる
  • お風呂上がりや寝る前の気分転換になる

「髪のために何かしたいけれど、いきなりお金をかけるのは迷う…」という方にも、始めやすいケアです。

頭皮マッサージで期待できること

頭皮を指の腹でやさしく動かすと、マッサージした部分の血流が一時的に増え、じんわり温かく感じることがあります。

また、健康な男性9人を対象にした小規模な研究では、専用の機器を使って1日4分の頭皮マッサージを24週間続けたところ毛髪の太さに変化が見られたそうです。

人数が少なく50代女性を対象とした研究ではないため、誰にでも同じ結果が出るとはいえません。それでも頭皮マッサージと髪の関係が研究されているのは興味深いところですね。

大切なのは、「髪を生やさなければ」と力を入れすぎないこと。

頭皮マッサージは結果を急ぐケアというより、これからの髪と頭皮をいたわる小さな習慣です。

まずは気持ちよく続けることから始めてみましょう。

頭皮が硬いと薄毛になるの?

頭皮を触ったとき、あまり動かないと「私の頭皮、硬いのかな?」と心配になりますよね。

ただし頭皮の動き方には個人差があります。頭皮が硬く感じるというだけで薄毛になると決まるわけではありません。

反対に、頭皮を柔らかくすれば必ず髪が増えるともいえません。

まずは両手の指の腹を頭皮へ軽く当て、前後や左右へゆっくり動かしてみてください。

「右側のほうが動かしやすいかも」

「頭頂部は少しつっぱる感じがするな…」

そんなふうに、現在の自分の頭皮を知るだけでも十分です。

硬さを採点するのではなく、毎日の頭皮に目を向けるためのチェックと考えましょう。

まず確認|今日はマッサージしても大丈夫?

始める前に、頭皮の状態を簡単に確認します。

次のようなときは、マッサージをお休みしましょう🌿

  • 頭皮に傷や腫れがある
  • 湿疹や強いかゆみがある
  • 日焼けしてヒリヒリしている
  • 軽く触れただけでも強く痛む

特に問題がなければ、さっそく始めてみましょう。

準備するものはありません。手を清潔にして、爪が頭皮に当たらないように(指の腹を使うように)すれば大丈夫です。

頭皮マッサージの簡単なやり方

頭皮マッサージをする耳の上、生え際、頭頂部、後頭部の位置

力加減は「気持ちいい」と感じる程度にします。

髪をゴシゴシこするのではなく、指の腹を頭皮へ置き、頭皮ごとゆっくり動かすのがコツです。

1.耳の上をくるくる動かす

両手の指の腹を、耳の上に置きます。

指を頭皮へ軽く密着させたまま、小さな円を描くように動かしましょう。

5回ほど回したら、少し上へ位置をずらします。

耳の上は、疲れているときに触ると心地よく感じやすい場所です。まずはここだけ30秒でもかまいません。

2.生え際から頭頂部へ進む

額の生え際に指の腹を置きます。

小さな円を描きながら、少しずつ頭頂部へ移動しましょう。

額の皮膚を強く引っ張ったり、爪を立てたりする必要はありません。

「頭皮が少し動いているな」と感じるくらいで十分です。

3.頭頂部をやさしく寄せる

両手の指を頭頂部付近に置きます。

左右から頭皮を中央へ軽く寄せ、ゆっくり力を抜きましょう。

場所を少しずつ変えながら繰り返します。

髪を引っ張らないよう、指の位置を変えるときは、一度頭皮から離して置き直すのがポイントです。

4.後頭部を下から上へほぐす

両手を後頭部へ移します。

首に近いところから頭頂部へ向かって、指の腹で小さな円を描きましょう。

首の付け根を強く押す必要はありません。痛くない範囲で、ゆっくり行います。

5.頭全体を包んで仕上げる

最後に、両手で頭全体を包みます。

指の腹を頭皮へ密着させ、頭皮を少し持ち上げるように動かしてから、ふっと力を抜きましょう。

場所を変えながら30秒ほど行ったら終了です。

すべて行っても3分程度。忙しい日は、耳の上だけ、頭頂部だけでも大丈夫ですよ。

痛い場所は強く押したほうがいい?

頭皮マッサージの正しい指の使い方と避けたい方法

「痛いところほど、よく効きそう」と思うかもしれませんが、強く押す必要はありません。

頭皮マッサージは、痛みに耐えて行うものではないからです。

押したときに痛みを感じたら、まずは力を弱めてみましょう。それでも痛む場合は、その場所には触れずに休ませます。

次のような変化が出た場合も、その日は中止してください。

  • 頭痛やめまいがする
  • 気分が悪くなる
  • 頭皮が赤くなる
  • かゆみが出る
  • マッサージ後も痛みが残る

「もう少しできそう」と思う程度のやさしい力がおすすめです。

頭皮マッサージは毎日してもいい?

頭皮に傷や炎症などがなければ、心地よい程度のマッサージを毎日の習慣にしてもよいでしょう。

ただし、毎日必ず行わなければ意味がないわけではありません。

忙しい日はお休みしてもよいですし、思い出したときに30秒だけ行う方法でも大丈夫です。

長く行うほどよいわけでもありません。最初は30秒、慣れてきても1回3~4分程度を目安にします。

無理なく続けるためにも、「短く、やさしく」を覚えておきましょう。

頭皮マッサージはいつやる?

自分が忘れにくく、続けやすい時間に行うのがいちばんです。

シャンプーのついでに

シャンプーの泡が広がった状態で、頭皮をやさしく動かします。

髪をこすり合わせるのではなく、指の腹を頭皮へ置いて動かしましょう。

マッサージのために、シャンプー剤を長時間つけておく必要はありません。洗い終わったら、十分にすすいでください。

お風呂上がりやドライヤー前に

髪と頭皮の水分をタオルでやさしく拭いたあとも、続けやすいタイミングです。

「タオルドライをしたら耳の上を30秒」と決めておくと、忘れにくくなります。

育毛剤を使うタイミングに

育毛剤を使っている方は、育毛剤を使う時間と組み合わせる方法もあります。

ただし、塗る順番やマッサージの方法は商品によって異なります。使用する育毛剤の説明書を確認してください。

テレビを見ながら

テレビを見ながら、乾いた頭皮を軽くほぐすのもよいでしょう。

「ながら」なら気軽に続けられますが、夢中になると長くやりすぎることがあります。最初は3分ほどで終えるようにしましょう。

三日坊主にならない続け方

頭皮マッサージは、完璧な手順で行うことより、気楽に続けることが大切です。

30秒でも「できた」にする

毎日3分と決めると、それだけで面倒になることがあります。

耳の上だけ30秒でも、立派な頭皮ケアです。

「全部できなかった」と考えず、「今日はここまでできた」と思うほうが続けやすくなります。

いつもの行動とセットにする

新しく時間を作るより、すでにある習慣へくっつけるのがおすすめです。

  • シャンプーをするとき
  • タオルドライのあと
  • ドライヤーの前
  • 育毛剤を使うとき
  • 夜のテレビを見る時間

自分に合ったタイミングをひとつ決めてみましょう。

1日休んでも気にしない

できなかった日があっても、やめる必要はありません。

次の日に思い出したら、また30秒から再開すれば大丈夫です。

「毎日絶対にやる」より、「思い出したらやる」くらいのほうが、結果的に長く続くこともありますよ。

頭皮マッサージブラシを使うのもひとつの方法

指で行うと手が疲れる方は、頭皮マッサージブラシやシャンプーブラシを使う方法もあります。

選ぶときは、次の点を確認しましょう。

  • 先端が鋭くない
  • 頭皮へ当てても痛くない
  • 握りやすい
  • 水洗いしやすい
  • 濡れた髪にも使えるか確認できる

ブラシを髪の上で大きく滑らせると、髪がからまることがあります。

頭皮へ軽く当て、髪をこすらないように小さく動かすのがコツです。

電動の頭皮マッサージ器を使う場合も、長時間使えば効果が高まるわけではありません。メーカーが案内している時間と使い方を守りましょう。

参考までに、口コミで人気があり、よく売れているシリコンブラシを2つご紹介します。

シリコン製で硬さが選べる定番。@cosmeのベストコスメでも1位になった人気アイテムです。しっかりほぐしたい方に。

レビュー1万件超・★4.7と評価の高い人気ブラシ。シャンプー中だけでなく、乾いた髪やこめかみ・首まわりにも使えるので、テレビを見ながらのリフレッシュにも。

※どちらもシリコン製で水洗いOK。頭皮に軽く当て、髪をこすらないよう小さく動かすのがコツです。

頭皮マッサージを続けるとどうなる?

「頭皮マッサージを続けると、どうなるの?」

ここがいちばん気になるところですよね。

最初にお話ししたように、私の担当美容師さんはご自身で続けるなかで髪や頭皮だけでなく、顔まわりにも変化を感じているそうです。

お客さんにも頭皮マッサージをすすめていて、始めた方は少しずつ変わっていくように見えると話していました。

毎日たくさんの方の髪や頭皮を見ている美容師さんだからこそ気づく変化もあるのかもしれません。

一方で、これは美容師さん個人の経験と実感です。マッサージだけの変化なのか、ほかのケアや生活習慣も関係しているのかは分かりません。

その点を踏まえたうえで、頭皮マッサージを続けると、次のような心地よさを感じる方もいます。

  • 頭がじんわり温まり、気持ちよく感じる
  • 頭まわりがすっきりしたように感じる
  • 頭皮が以前より動かしやすくなったように感じる
  • お風呂上がりの楽しみがひとつ増える
  • 顔まわりが一時的にすっきりして見える
  • 育毛剤を使う習慣が身につきやすくなる

すぐに目に見える変化がなくても、頭皮へ触れる習慣ができると、乾燥や赤みなどにも気づきやすくなります。

何より数分間ゆっくり頭皮をほぐす時間は、忙しい一日の小さな気分転換になります。

お金をかけずに始められて、気持ちよく感じられる。それだけでも試してみる価値はありそうですよね。

頭皮マッサージでフェイスラインも変わる?

頭皮と顔の皮膚はつながっています。

そのため、頭皮マッサージをしたあとに「顔まわりまですっきりした気がする」と感じる方もいます。

研究でも3分間の頭皮マッサージ後に皮膚表面温度の上昇や、顔面形状の一時的な変化が確認された例があります。

ただし、研究で行われたのは専門的な手技による短時間の変化です。

セルフマッサージを続ければ顔のたるみが改善する、フェイスラインが長期間引き上がる、とまではいえません。

鏡を見たときに、

「なんとなくすっきり見える」

「目もとが軽く感じる」

といった変化を楽しむ程度に考えるのがよいでしょう。

顔を引き上げようとして頭皮を強く引っ張る必要はありません。髪と頭皮をいたわることを第一に、心地よい強さで行ってください。

頭皮ケアをもう一歩進めたい方へ

頭皮マッサージを始めると、「せっかくなら、育毛ケアも一緒に始めたい」と思う方もいるでしょう。

そんなときの選択肢になるのが、女性用育毛剤です。

頭皮マッサージは、頭皮へやさしく触れ、心地よくケアするための習慣です。一方、医薬部外品の育毛剤は、育毛や脱毛予防などを目的として作られています。

製品ごとに異なりますが、医薬部外品の育毛剤には、承認された範囲で次のような効能が表示されています。

育毛/脱毛の予防/毛生促進/発毛促進/薄毛/ふけ・かゆみ/養毛

※すべての育毛剤に、これらすべての効能が認められているわけではありません。使用する商品の表示をご確認ください。

次のような方は、育毛剤を取り入れることも考えてみてはいかがでしょうか。

  • 抜け毛が以前より気になってきた
  • 髪のハリやコシが減ってきた
  • 分け目やトップのボリュームが気になる
  • シャンプー以外の頭皮ケアも始めたい
  • 将来のために、育毛ケアを習慣にしたい

マッサージと同じように、育毛剤も無理なく続けられることが大切です。

使い心地、香り、価格、使用回数などを比べ、自分の生活に取り入れやすいものを選びましょう。

育毛剤をつけたあとにマッサージするかどうかは、商品によって異なります。使用する順番や量については、商品の説明書に従ってください。

髪を分けて女性用育毛剤を頭皮に塗布する様子

シャンプーから見直したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

頭皮マッサージについてよくある質問

Q. 頭皮マッサージで白髪は減る?

A. 頭皮マッサージによって、すでに生えている白髪が黒く戻るとはいえません。

白髪には、年齢や遺伝などさまざまな要因が関係しています。

白髪を治すためではなく、頭皮を心地よくケアする習慣として取り入れましょう。

Q. オイルを使ってもいい?

A. 頭皮用のオイルを使うと、指を動かしやすくなることがあります。

ただし、肌に合わないと、かゆみや赤み、ベタつきにつながる場合があります。

頭皮に使える製品かを確認し、最初は少量から試してください。使用後に洗い流す必要があるかどうかも、商品の説明に従いましょう。

Q. 抜け毛が増えることはある?

A. マッサージをしたときに、すでに抜ける時期を迎えていた髪が落ちることはあります。

マッサージを始めてから明らかに抜け毛が増えたと感じる場合はいったん休み、力加減や方法を見直してみましょう。

Q. 手とブラシ、どちらがいい?

A. どちらが必ず優れているというものではありません。

手は力加減を調整しやすく、お金をかけずに始められます。ブラシは、手や腕が疲れやすい方にとって続けやすい場合があります。

痛くないこと、清潔に保てること、無理なく使えることを基準に選びましょう。

まとめ|今夜、まずは30秒から

  • 頭皮マッサージは、道具がなくても今日から始められる
  • 爪を立てず、指の腹で頭皮をやさしく動かす
  • 痛いほど押しても、効果が高まるわけではない
  • 最初から3分にこだわらず、30秒からでもよい
  • シャンプーやドライヤーなど、いつもの習慣と組み合わせると続けやすい
  • 髪やフェイスラインの変化を急がず、まずは心地よさを楽しむ
  • 育毛ケアを始めたい方は、女性用育毛剤も選択肢になる

美容師さんに頭皮マッサージをすすめられたとき、私は「やったほうがよさそう」と思いながらもなかなか習慣にできませんでした。

でも毎日完璧に3分行わなくてもよいと考えると、少し気持ちが楽になりますよね。

今夜のシャンプーで耳の上を30秒。

テレビを見ながら頭頂部をくるくる。

まずは、そのくらいから始めてみませんか。

すぐに大きな変化がなくても、頭皮をいたわる時間はこれからの髪と付き合っていくための小さな積み重ねになります。

気持ちよく続けられそうなら育毛剤などの頭皮ケアも、自分のペースで取り入れてみてくださいね🌿