冬になるとニュースで耳にする「ヒートショック」。
実はこれ、特別な病気ではなく、**誰にでも起こりうる“入浴中の事故”**です。
とくに50代を過ぎると、体の調整力が少しずつ変化してくるため、
これまで「当たり前」だった冬のお風呂が、知らないうちに体へ大きな負担をかけていることがあります。
ここでは、ヒートショックとはどういうものか、
そして今日からできる予防策を分かりやすくまとめました。
🧠 ヒートショックとは?|正体は「血圧の乱高下」
ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく上下し、心臓や脳に強い負担がかかる現象のことです。
たとえば冬のお風呂では、
- 暖かいリビング → 寒い脱衣所
→ 血管が縮み、血圧が急上昇 - 冷えた体で熱い湯船へ
→ 血管が一気に広がり、血圧が急降下
このジェットコースターのような血圧変動が、
めまい・失神・不整脈、そして心筋梗塞や脳梗塞の引き金になることがあります。
📊 実はとても身近なリスクです
日本では、冬場の入浴中の事故で亡くなる方が年間約1万9,000人前後いると推計されています。
これは交通事故による死亡者数を大きく上回る数字で、
その多くが高齢者や中高年世代です。
つまり、
「特別な病気がある人だけの話」ではなく、
年齢を重ねた誰にとっても身近なリスクなのです。

🌿 なぜ50代以降に起こりやすいの?
年齢とともに、体には自然な変化が起こります。
- 血管のしなやかさが低下する
- 自律神経の切り替えがゆっくりになる
- 血圧の調整に時間がかかる
そのため、若い頃なら平気だった温度差でも、
体が「びっくり」しやすくなっているのです。
これは体の変化としてとても自然なこと。
だからこそ、少しの配慮が大きな予防につながります。
🛁 今日からできる|お金をかけない温度差対策
暖房器具がなくても、今夜からできることがあります。
✔ 浴室を先に温める
- お湯を張るとき、お風呂のフタを開けておく
- 入浴5分前に、高い位置からシャワーを出す
→ 蒸気で浴室全体がやさしく温まります
✔ 脱衣所を冷やさない

- 脱衣室に小さなヒーターを置いておくのもいいですね
- 入浴後すぐにバスタオル・ガウンを羽織る
→ 温度差を減らすだけでも血圧の変動は抑えられます
✔ 夜中のトイレも要注意
気を付けなければいけないのは、入浴中だけではありません。
暖かい部屋から寒い部屋への移動には、注意が必要です。
夜中のトイレ時も、一枚羽織る習慣が体を守ります。
🌙 安全な入浴のための「やさしい新ルール」
- お湯の温度は41℃以下(できれば40℃前後)
- かけ湯は足先から、ゆっくり体を慣らす
- 湯船から立ち上がるときはゆっくり
- 入浴時間は10分以内を目安に
- 食後・飲酒後は1時間ほど空ける
- 入浴前後にコップ1杯の水分補給
どれも「完璧に」やる必要はありません。
出来る範囲で気を付けることが大事です。
👪 万が一に備える小さな工夫
- 「お風呂に入るよ」と家族に声をかける
- 一人暮らしの場合は、入浴時間を決めておく
- スマホを脱衣所に置いておく
- お湯の量はみぞおちくらいまでにする
「もしも」のとき、早く気づいてもらえる環境が命を守ります。
⚠️ 特に注意したい方
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症がある
- 心臓や血管の持病がある
- 低血圧・立ちくらみが起こりやすい
- 一人暮らし
当てはまる方ほど、
**「ぬるめ・ゆっくり・短時間」**を意識してください。
🌸 まとめ|「あたたかい」を「やさしい」に変える
ヒートショック対策は、
決して難しいものではありません。
- 温度差をなくす
- お湯を熱くしすぎない
- ゆっくり動く
この小さな心がけが、
あなたと大切な人の明日を守る力になります。
寒い冬だからこそ、
体も心も、じんわり・やさしく温めるバスタイムを大切にしてくださいね。


コメント